これからの暮らしに寄り添う家づくり 

住み馴れたマンションをお子様の巣立ちをきっかけに、今回、リノベーションすることになりました。
子供部屋をなくし、自分たちの為に間取りを変更しました。
O様ご夫婦とも絵が好きでご主人様は写真撮りの趣味がありますが、最初訪問する時もリビングにたくさん絵が飾ってありました。
そのような住み慣れたマンションも、築後28年が経ち、寒い冬には結露もありましたので、今回外部に面した壁には断熱材を入れ、すべての窓にインナーサッシを取り付けることを提案しました。

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狭い玄関ホールを広くとり、廊下に面したドアを閉める時の暗さを利用して、ギャラリーのようなスペースにしました。毎日家に帰って来る時やリビングと寝室を通るたびに、大好きな絵を観れるように。          玄関真正面にエコカラットも貼りました。玄関正面の両サイドの扉を開けると、第二の応接間につながっています。普通扉を開けたままにすると、玄関にも自然な明かりと風がはいります。

 

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第二応接間にカウンターを設けています。実はカーテンをあげると博多湾を一望できます。「毎年の花火大会は本当に真正面から上がっていますので、友人もその時期になると集まってくるんですよ。だからこのマンションは手放せないのかもしれませんね。」と奥様が笑いながら話してくれました。                  第二応接間は、ときにご主人様の写真撮影や読書のスペースになったり、ピアノを置いていますので奥様もここでゆっくり音楽を楽しめます。そして子供さんたちが帰ってきた時の寝泊まり部屋になります。

 

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リビングに入ると左隣に懐かしいアンティークレンガを貼ってみました。手作り感があり温かみのある雰囲気になりました。

 

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狭くて暗い廊下を広げて、憧れの親子ドアを設置。どこのマンションにもありがちな縦長いLDKをL型に間取りを変えてみました。奥まったキッチンを手前に出して、奥にパントリースペースを設けました。これからは会話しながら料理もできるでしょう。

 

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キッチン横に小上がりの畳スペースを設けました。低かった梁を利用して間接照明を取り入れました。畳の下にも日頃つかわない本やアルバムなど収納できますし、段差を設けたことによって出窓越しの景色も見やすいでしょう。お孫さんが来られたら畳で遊んでも昼寝しても最適なスぺースです。

 

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壁にカウンターと本棚を造作し、ご主人様のパソコンスペースにしました。電話、FAXやネットは全部整理し使いやすい場所と高さに配線し直しました。

 

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あまり使わない6帖の和室をなくしてリビングを広げました。テレビの後ろには石目調タイルを貼り、ピクチャーレールを埋め込み、ご主人さまの写真を飾れるようにしました。

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和室の押入だったスペースを奥様の家事スペースに変えました。急に来客があっても三枚引き込みドアを閉めれば大丈夫です。奥様が好きな木蓮の壁紙でアクセントしています。

 

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キッチンからの目線も考えてみました。テレビも南側の景色も見えますし、畳スペースでのんびりするご主人との会話もできます。玄関廊下からパントリーを通ってキッチンに来ることもできます。たっぷり物が入るパントリーは主婦にとっては何より嬉しいのでは!床は掃除しやすい塩ビタイルです。六角タイルは淡いブルーのキッチンと合わせて遊び心があり、LDKと違う雰囲気を楽しめます。

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トイレには手洗いと収納を造作しました。変形した梁を生かして、和でも洋でもあう落ち着いた空間に。

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ご夫婦の主寝室はホテルのようなイメージで壁紙、カーテンと照明で演出してみました。クロスの貼り分けがポイントです。主寝室の奥にはウォークインクローゼットを設置しました。仕切り壁は天井を照らす間接照明を設け、テレビ棚も造作しました。それで風通しもよく明かりも入るので寝室も広く感じるのでしょう。ohsako_tei-007

 

更新日2017年10月29日